過活動膀胱と低活動膀胱
[2017.03.01]
最近テレビのCMや新聞広告などで「過活動膀胱」という言葉を聞かれることがあると思います。
これは膀胱が過敏になって、あまり尿がたまっていないのに強い尿意を感じ、その結果尿が漏れそうになったり、実際に漏れてしまったりする状態のことをいいます。ここ数年「過活動膀胱」に効果がある薬が次々発売され、世間の認識も広まったように感じます。
これとは逆に膀胱の収縮力が弱くなってうまく尿を出すことができない「低活動膀胱」というのもあります。こちらは放置していると腎臓の機能低下を起こすこともあります。膀胱の収縮力を強くする薬剤についてはあまり研究が進んでおらず、泌尿器科医はみんな新たな薬剤が出来ることを期待しています。